放射線による被ばく線量をご心配の患者様へ
歯科のレントゲン撮影は安心・安全です
歯医者さんで撮影するレントゲン(X 線)の放射線量は、機種や撮影場所によって多少異なりますが、胸のレントゲン写真や、自然界で1 年間に受ける放射線に比べて、極めて少ない値です。
ご心配の方もみえると思いますが、人体に影響を及ぼすレベルには程遠いのでご安心ください。
レントゲンQ&A
なぜレントゲンを撮るの?
歯科の病気は、症状を聞いてお口の中をのぞくだけで全体像を把握できるケースはごくわずかです。ムシ歯の進行範囲や歯の根、骨の状態など、目には見えない病気の発見と的確な診断、治療を行うため、レントゲン写真を撮影しています。
レントゲン撮影で放射性物質は出ないの?
歯科のレントゲン撮影に使われる「X(エックス)線」は人工的作られた放射線ですが、放射能を出す「放射性物質」とは無関係です。撮影すると周囲の物質に吸収されて、跡形もなく消え去るため、レントゲン室に放射線が蓄積することもありません。
シーベルトとベクレルの違いは?
シーベルト(Sv)は、放射線が人体に与える影響を表す単位です。
人の被ばく線量は、このシーベルトを目安にしてください。
ベクレル(Bq)は、物質が出す放射線量を表します。
1 ミリシーベルト(mSV)= 1 シーベルト(SV)の1000 分の1
妊婦さん(胎児)への影響は?
日本産科婦人科学会によると、妊婦さん(胎児)に影響が出る被ばく量は約50mSv と規定されており、歯科のレントゲンはその数百〜数千分の1 であるため問題ないと考えられています。それでも心配という方は、出産後の撮影をお勧めします。
レントゲンの被ばく線量について不安や疑問のある方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。
資料参考:プラネット