保険診療と自費診療の違い

“歯とは一生付き合って行かなくてはいけない” というのは誰もが知っていることです。
なぜなら生命を維持するには、一生食事を摂り続けなければならないからです。日本の医療保険制度では、多くの歯科診療に健康保険が適応されており、治療にかかる費用の一部の負担額で治療を受けることができます。

しかし、歯科における保険診療は、元来 “ものを食べるために歯が機能する”ことが中心です。そのため、保険診療が適応されている処置には、診療内容や使用する材料などに制限があり、限界があります。

現在では社会が豊かになり、我々の生活の質自体が豊かになっています。同じく今の歯科医療では、より健康で “豊かな気持ち” で過ごすための治療技術や様々な素材が開発され、美しさ・耐久性・安全性に優れた治療を提供することが可能となっています。ただし、それらの多くが健康保険が適応されず、全額自己負担の自費診療での治療となります。

個人が感じる “豊かさ” が違うのと同様に、選ぶべき歯科診療も様々です。そこで、毎日を健康で “豊かな気持ち” で過ごすために、歯科診療を選ぶためのポイントをご紹介します。

4つのポイント

健康

歯のかみ合わせが大きな要因となります。例えば自分の歯であっても、肩こりの原因や頭痛・腰痛などの全身疾患にも影響がある場合があります。詰め物や人工歯を使用する場合、ご自身の骨格やかみ合わせに適した歯を選びたいものです。

美しさ

笑った瞬間に見える歯やお話しをする時の口元は、老若男女を問わず第一印象に大きく関わります。素材の種類、色の美しさや透明感は選ぶときのポイントとなります。

耐久性

治療法や素材の違いにより、耐久性に大きな差があります。

安全性

長い間お口の中に存在する詰め物や被せ物、義歯等に使用する素材によって、素材が溶解してしまうことがあります。そのため、金属アレルギーなど体質によっては素材が全身に影響することがあります。お薬以上に安全性を考えて頂くことが大切です。

 

保険診療と自費診療の違いー素材と精度ー

健康保険が適応されている保険診療では、治療にかかる費用の一部で治療を受けることができるため治療費を少なくすませることができます。一方、健康保険が適応されていない治療においては全額自己負担の自費診療となるため、金額の差が大きく非常に高額な印象をうけるかと思います。

しかし、自費診療では保険診療のような制約がないため、一人ひとりの症状に適した素材を使用し、高度な技術と共に十分に時間をかけた治療をご提供することができます。

当医院では、選択肢の1つとして自費診療のご提案をさせて頂いております。

素材 使用する素材により、美しさ・安全性・耐久性が異なります

ムシ歯治療などにおいて、保険診療では銀合金(金銀パラジウム合金)という素材が一般的に最もよく使用されています。
一方、自費診療では美しさ・安全性・耐久性において、より優れた素材を選択することができます。

見た目が気になる場合は、セラミックをおすすめします。自分の歯と同じ色で透明感のある美しい歯に仕上げることができ、変色もありません。一番安全と言われる素材はゴールド(プラチナとゴールドが主成分)で、歯の硬さも本来の歯に近く奥歯など大きな力がかかる歯には最適です。なお、銀合金の使用により金属アレルギー症状が出た場合は、自費診療となります。

総入れ歯の場合、保険診療ではプラスチック製のため強度を得るために厚みのあるものとなりますが、自費診療では金属を使用して強度が確保できるため、丈夫で異物感の少ない薄い入れ歯を作ることができます。
また、金属部分が多いので、冷たいものや温かいものが感じられ、食事をより美味しく食べることができます。

素材

精度 精度が高いほど、虫歯と歯周病の原因となる汚れ(歯垢)がつきにくくなり、歯を長く保たせることができます

保険診療は、限られたコストで治療を進めなければならないため、治療に使用できる材料や時間に制約があります。

一方、自費治療はその制約がないため、治療過程で使用する材料や機器も保険診療とは異なるより優れたものを使用することができ、時間と手間をかけ、より精度の高い治療が可能となります。

治療に使用できる材料や時間

患者さん一人ひとりに合った “健康” で “豊かな気持ち” を保てる歯、そしてご自身が納得される治療を提供したいと考えております。ぜひ、お気軽にご相談ください。