育ってきた環境
みなさまこんにちは、本日の更新は田尻です。
子供の頃わたしは農家で育ちました。
両親、祖父母が働きに出ているため、夜まで兄と二人で留守番をすることが多く、
わたしたちのお腹がすかないようにと、いつも茶の間のテーブルには軽食やおやつが置いてあり、好きなときにそれを食べることができました。
食事や間食のとり方が歯に及ぼす影響については今ここで書くと長くなりすぎるので割愛させていただきますが当時のわたしはかなり危険な食生活を送っていました。
そんなわたしの小さな頃の写真を見ると、
にっこり笑った前歯には虫歯がたくさんあります。
そのころ家庭でよく耳にしていたのが「子供の歯は抜けるから大丈夫!」という言葉です。
わたしも幼かったので、大人が話す言葉を鵜呑みにし「だったら大丈夫♪」と思っていたと思います。
小学校の歯科検診では、当時意味がわかりませんでしたが
検診の先生がブツブツと「C2・・・C・・・」とCを連発していたのを思い出します。
それは小学校から中学校にわたって続き、大人になって歯科で勤務するようになりようやくそれが虫歯だったと気づきました。
育ってきた環境が違うから~好き嫌いは否めない~(♪セロリ)
という曲があるけれど
育ってきた環境が違うから~虫歯でも仕方ない~
だったらあまりにも子供たちがかわいそう!
大人がまずそこに興味を持ち、正しい知識を身につけて子供たちに伝えていかなければ!と思うわたしです。
確かに乳歯は抜け永久歯に生え変わりますが、だからといって虫歯はよろしくありません。
大切な永久歯に悪影響を及ぼしたり乳歯の時期にしっかり噛むことで顎の成長を促すことや永久歯の生えてくるスペースを作るためにも健康な乳歯である必要があります。
虫歯は予防できます。
近年ようやく日本にも予防の意識が芽生えていてはいますがまだまだ浸透していないというのが現状です。
これは歯科に携わる私たちがしっかりお伝えしていくべき知識だと思っています。
毎日の限られた診療時間の中ではありますが、
でも確実にみなさんの心に届くような伝え方をし、
まずはこの地域のみなさんの健康のお役に立てるようになりたいと思っています。