泣く=恐い?
こんにちは。
本日の更新は、受付兼TC田尻です。
今日は、小さなお子さんの治療に関して思っていることを書きます。
検診や治療の際、どうしても泣いてしまうお子さんがいらっしゃいます。
病院という雰囲気だけで泣いてしまう子
そもそも歯科にトラウマがある子
初めての空間が得意ではない子
眠たい、お腹がすいた、機嫌が悪い、甘えている などなど
それは仕方のないことですよね。大人だって歯科が苦手な人がたくさんいるのですから。
でも、ひとつだけお願いしたいことがあります。
それは、「嫌だね」「恐いね」と声をかけることをしないでいただきたいということです。
なぜかというと、お子さんが泣いたとき、その行動に対して大人が「恐い」「嫌なこと」と意味づけをしてしまうと、「泣く=嫌なこと、恐いこと」になってしまうからです。
「恐いね、嫌だね、でもお口をあけるだけだから、痛くないから頑張って!」
どうしても、そういった声かけが目立ちます。周りに迷惑をかけてはいけないと気を使い、早く終わらせなければと保護者の方が焦ってしまうのも十分に理解できます。
でも、そこで歯科は「恐い嫌なところ」だと意味づけしてしまうと、次からの来院がより困難になってしまうと思います。
当院は予約制のため、お時間に限りがありますが、できる限り寄り添ってお子さんが歯科嫌いになってしまわないよう対応したいと思っています。
その際大切にしているのが
・口から出任せを言わない
・約束は守る
・できたことを認めてあげる
ということです。そして終わったときは「よくできたね!」と言ってあげること。
できなかったとしたら、次の目標「次どこまでやる?」を決めることです。
お一人お一人のペースがありますので、最初からできる子、慣れるために回数がかかる子、いろいろです。もしかすると、ご希望通りに治療が進まないこともあるかもしれませんが、長い目で見てお子さんにとって今何をすることが一番大切か、というところから考えていただけると嬉しいです。