将来のイメージ
みなさまこんにちは。
本日の更新は、受付兼TC田尻です。
当院では、スタッフ一人一人が毎月個人での目標を設定する取り組みをしています。5年後の自分がどうなっていたいのか、そのために今からできることを逆算で考えて取り組む、といったかんじでやっています。
ところで、毎日の生活の中でも逆算ってありますよね。
例えば朝8時の電車に乗るなら何時に起きて、何時に家を出るといったこともそうです。
どんなことにも実は小さな目標があって、私たちはそれを毎日達成して暮らしています。
目標と言葉にすると、なんだか肩に力が入ってしまいがちですが、決してそうではありません。何のために頑張っているのかわからない闇雲な努力より、自分のなりたいイメージに近づくためにやっていたほうが確実だし、大変でもきっと楽しく甲斐を感じて頑張れるような気がしています。
実は、歯科の治療でも同じことが言えます。
歯みがきをしない人が、虫歯が痛くてお困りだったとします。
いま急ぐのは痛みをとる治療かもしれませんが、将来その人がどうなっていたいかで、こちらのできることも変わってきます。今痛くなければそれで良いのか、将来困り事なく美味しくお食事がしたいのかで大きく違います。歯を磨かないなら磨いたほうが良いに決まっていますが、こちらが押し付けで歯みがき指導をしたところで、求めていない方には全く伝わりません。かといって求めていないから、「はい、さようなら。」というのもプロとして間違っていると思います。ですから私たちは、気づいてもらう、価値観を良い方向へ導けるよう、お伝えすることを大切にしています。
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を呑ませる事はできない。
以前、ある本でそんな言葉をみたことがあります。
本当に本人が心から「こうなりたい!」と思うことがやっぱり一番大切なんですよね。
どうせ5年後には歯が抜けるだろう、と思うのと、一本でも多く残したいとではきっと普段のお手入れにも差が出ると思います。ちょっとした差でも、積み重なれば大きな結果につながります。私たちはお困りごとを解決するためのお手伝いはできても、やはり限界があります。日々の健康管理は自分でするしかありません。
お一人お一人が将来どうなっていたいのか、前向きで素敵なイメージを抱けるような、そんな働きかけができるといいなと思っています。