蛇口を閉める
こんにちは。
本日の更新は、受付兼TC田尻です。
日ごろ被せ物の種類についてご説明をさせていただいておりますが。
何が一番その方にとって大切かをおうかがいし
「今後できるだけ再治療をしないようにしたい」というのがその方の第一希望であった場合、わたしは「ゴールド」をご紹介しています。
被せ物の材質によって、硬さが違うので適合性に差が出てきます。
適合性が良いほうが歯と被せものの隙間が少ないので、そこからの菌の進入も少なく、よってむし歯になりにくい、という観点から軟らかく馴染みの良いゴールド、というわけです。
ですが、肝心なのは「良い材料を選んだからもう大丈夫」と安心しきらないことだと思っています。カウンセリングさせていただくなかでよく聞くのが「じゃあ、これを入れたら虫歯にならないということですね?」という質問です。
そうではありません。
どれだけ適合性の良いものを選んだとしても、お手入れをしなければ虫歯になってしまいます。そもそも、今回治療するに至った原因のひとつに、ブラッシングテクニックの問題があるとしたら、やはりそこから見直す必要があるのです。
更に言えば、きちんと磨けていなければ治療は待ったほうが良いかもしれません。
蛇口から落ちて床に溜まった水を、永遠に拭き続けるより
蛇口を閉めてしまえば、床を拭く必要もなくなりますよね
その蛇口を閉めることができるのは、本人にしかできません。
わたしたちは、蛇口が開いていますよ、閉め方はこうですよ、とお伝えすることはできますが、毎日その蛇口を閉めるのはご本人にしかできません。
今後再治療をできるだけ少なくするために、まず自分でできることを今からはじめませんか?