咬合学会 part3

さらに続きです。

咬合学会2日目のことを書きます。

6月11日(日)は濵田先生のご講演を朝から楽しみにしていました!

有限会社エイチ・エムズコレクション代表である濵田 真理子先生の「チーム医療とコミュニケーション~患者さんとの向き合い方~」は9:15からスタートでしたので、余裕をもってホテルを出発。

濵田先生は23年経営される会社の代表歯科衛生士であり、2016年12月の時点では正社員、契約・登録歯科衛生士総計224人の代表をされており、全国各地で歯科医院の教育と人財育成を通じてコンサルティング事業をされております。

「人の能力や技術だけに頼らず安定した歯科医院を創ること」の重要性を痛感され、現在はチーム医療が成立しているだけでなく良好なコミュニケーションが取れている仲間たちと過ごす毎日は、誰かの産休や育休に影響されることもなく安定した診療をすることができるようになった医院さんの事例より良好なコミュニケーションの重要性と患者さんへの影響について、とても素敵な雰囲気の中ご講演されました。

本当に重要なことだなと朝一から心に響いた内容でした。

実はこの濵田先生とは今年になってからご縁をいただいております。

他のセミナーではじめてお会いし、とても感銘を受けたのを覚えております。

当院も今後スタッフの産休や育休、介護などに影響されることもなく、むしろ気持ちよく休暇を取ることができる、そんな医院になっていきたいと思っております。

 

濵田先生のご講演を拝聴した後は会場を移動し、東京医科歯科大学高齢者歯科学分野 教授の水口 俊介先生の「総義歯臨床の統一見解とは」を拝聴してきました。

水口先生は「昨今の全部総義歯の教育の環境はかなり厳しいものがある。学部での教育内容の増加により時間がかかる義歯系の授業や実習は削減される方向にある」とのことでした。現在いろんな義歯に関する著作が出版されたり研修会が行われたりしていますが、表現は違うがその本質は同一であると感じられるようです。今回のご講演の中では、全部床義歯のあるべき義歯形態と、全部床義歯が達成すべき咬合を可視化したいとのことで、大変貴重なお話を聴くことができました。

思い起こせば自分の学生時代はどれだけ義歯のことを学ぶことができただろうか、どれだけ触れることができただろうか。

決して胸を張って言えることではないと思いました。

それを考えると、今の学生さんや若い先生たちは義歯について学ぶ機会が僕ら同世代の歯科医師よりも少なくなることが想像でき、実際の臨床でも困ることが多くなるのではないかと思ってしまいます。

そのとき、少しでも先輩の立場である僕らが何か伝えていけるよう、やはり日々精進していく必要があると思う今日この頃でした(^O^)

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