こんにちは。

江別市、さかもと歯科クリニックの院長、坂本です。

2月最初の土日に、総義歯臨床実技ベーシックコースを受講してきました。

昨年、銀座でご開業の深水先生から治療用義歯を用いた総義歯治療を学ばせていただきました。その根本となる型採りの実技コースを東京都板橋区向原でジュンデンタルクリニックをご開業の市川淳先生と技工士の生田さん、須山さんから教わってきました。

実際に患者さんを交えて実技コースとして2日に渡り、基礎の解剖学から模型製作方法のデモまで、とても親身になって教えてくださいました。

義歯

今回の勉強会の中で改めて思ったことは、義歯作成への概念が自分の中でさらに変わったことです。

よく義歯が合わなくて困っている方の中に、

・入れ歯がすぐ落ちる

・入れ歯が外れやすい

・入れ歯が浮いてくる

など、歯茎(顎堤粘膜)と義歯の安定が少ない方がいらっしゃいます。

中には入れ歯安定剤で何とか食事されていたり、中には入れ歯安定剤を使用することが義歯使用者にとって当たり前のことだと思われている方もいます。

難しい条件でなければ、入れ歯が歯茎にキュッと吸い付くようにすることは、それほど難しくありません。

僕らはこのキュッと吸い付く現象を「吸着」と呼びますが、この吸着を間違って追及していくあまり、ただ吸い付きがよいだけで、「夕方になると歯茎が疲れる」とか「何回調整してもらっても痛いところがある」と、なかなかしっくりこない入れ歯が出来上がってしまい、患者さんは必死に困っていることを伝えるも、しまいには「あなたの歯茎が悪い!」と言われてしまい、取り付く島もない状態になってしまい、入れ歯を使って食べることを諦めてしまった方が当院にお越しになることがあります。

吸着がダメなのではなく、正しい吸着ができればよいのですが・・・。

ただ今回の義歯作成において、「吸着=接着+粘着」という考えの段階の「接着」という現象が起きるために必要な型採りの方法を学ばせてもらい、実際にその作成方法で作った義歯を装着した患者さんを触れさせていただきましたが、「すげー!!」と感動すら覚えました。

その患者さんは入れ歯を作って10年経つようですが、一度も調整せず快適に使えているそうです。素敵ですよね!

保険の義歯がダメなのではなく、保険治療の限られた枠から飛び出して行う自由診療で作られた義歯は、いろんな可能性を秘めているなとワクワクしました!

治療用義歯を用いて作成した本当のオーダーメイドの義歯を作るための第一歩としての型採りがどれだけ重要かよく実体験した2日でした😃