数年ぶりにお越しになった方からこんなお話がありました。

「先生が作った入れ歯が本当に素晴らしくて、困りごとなく食べていられたの。」

なんて嬉しいお言葉でしょうか。私は院長の横で一緒にお話を聞いていて嬉しくなりました。当院の治療で幸せになれる人が一人でも多く!と思って日々診療しているので本当にこういうお言葉は嬉しいです。

でも今回は、残っている歯がグラグラしてきてしまって、出血や痛みがあるといったお悩み事を抱えてのご来院でした。

「痛いと、なにもいらなくなっちゃう(食べたくない)もんね。」

「でもやっぱり、よく噛んで食べられるようになりたいもんね。」

この方は、せっかく調子の良い義歯を手に入れたものの、家庭のご事情で歯周病治療を中断せざるを得ない状況になってしまい、残っている歯の歯周病が進行してしまいました。

残念ながら、その歯は抜かなくてはいけないようです。

様々なご事情で、治療を中断せざるを得ない方がいらっしゃいます。

特に、歯周病治療は症状が落ち着いてしまうと、大切だと知りつつも日常の忙しさに後回しにされてしまいがちです。また、治療に通い続けている方でも、その途中でなかなか改善が見られない部分があると「治療に通っても通わなくても同じ」と思われてしまうこともあります。

歯科イメージ

歯周病は残念ながら一度なってしまうと、歯周病により失ってしまった歯を支える顎の骨や、深くなりすぎてしまった歯周ポケットなど、何もなかった時と同じように回復することはできません。(通常の保険診療内での歯周病治療において)

症状が出て辛かった時に戻らないよう、ある程度安定した状態が続くよう、これ以上悪化させないよう維持していくため継続的な治療が必要なのです。

日常の生活に追われてしまい、後回しになってしまうご事情も察しながら、月の中でほんの一日でも歯科に足を運ぶ、日ごろのご自宅でのケアに少しだけ時間を割くなど、その方のやれる範囲のほんの少しの努力で未来が変わります。

そんなことをこれからもお伝えしていきたいなと思います。